平凡を認めることがひとつの武器

舞台俳優を目指すきっかけは?
どんな人でも、舞台俳優としてキャリアを進めるにあたって、通らなきゃいけいない道があります。
それは「無名俳優」です。
無名にも無名なりの道筋や、小さな目標の成功体験を繋ぎ続けていく必要があります。
例えば高校や大学の演劇サークルに所属して、演技の勉強をして経験を得る。
さらに海外で活躍したい人ならば、英語など外国語のスキルを身に付けることも大切です。
日本の学校や劇団より、海外、特にアメリカとイギリスは演劇のスクールがたくさんあり充実しているため、そちらで学ぶのもひとつの選択肢に入れても良いでしょう。
残念なことに日本のドラマや邦画は、既に有名な舞台俳優や役者が芸能市場を独占している状況なので、そこに新規参入するのは無謀なのかもしれません。
それに新規の舞台俳優や役者の後継を疎かにしているのが日本の芸能界です。
日本から役者が消える未来
日本の有名ドラマや有名な邦画は無名の役者を発掘する場にすべき、という考え方があります。
歌手やタレントという、最初から知名度のある人をキャストとして使うため、無名の役者が有名になって成長していく場をつくり出せていないのが現状です。
視聴率優先なため、新しいチャレンジができないのでしょう。
日本には役者をきちんと育てる大学が少ないため、せいぜいあっても大学内の演劇サークルぐらいで、日本の役者層は薄く、映画俳優なのにテレビCMやテレビドラマにも出演してしまうこともちらほら。
日常のテレビに過剰に出演することになり、役者としての新鮮みが薄れていくものです。
新しいドラマそのものが、役者をつくり、育てていくというシステムのない日本では、新しくドラマ自体も工夫が必要でしょう。